(独)宇宙航空研究開発機構は11月30日、同機構が今年1月に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」の衛星画像データを広島工業大学が直接受信することで合意したと発表した。
「だいち」の高分解能観測データは、地図作成、環境観測、防災・災害状況把握、資源探査などで利用が期待されているが、データは基本的には中継衛星「こだま」経由で同機構の地球観測センターが受信しており、衛星からの直接受信は特別の場合に限られている。
広島工大は、文部科学省の学術フロンティア推進事業研究拠点であり、同機構の宇宙オープンラボ制度によって、地域の産学官が連携して様々な要望に対する衛星地図情報をワンストップで提供する「地域観測衛星情報を活用したリアルタイム電子国土情報ビジネス」の実現に取り組んでいる。こうした衛星情報の素早い利用の可能性を検証するため、「だいち」の衛星画像を西日本では初めて直接受信することになった。