研究員が日本マイコトキシン学会奨励賞を受賞
:食品総合研究所(2015年2月18日発表)

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構の食品総合研究所は2月18日、同研究所食品安全研究領域の中川博之主任研究員が日本マイコトキシン学会学術奨励賞を受賞したと発表した。

 マイコトキシンは、カビ類の二次代謝物で、人や家畜などに急性あるいは慢性的な生理的、病理的障害を与える物質。300種類以上あるとされている。

 日本マイコトキシン学会学術奨励賞は、マイコトキシンの研究で優れた研究をし、将来の発展が期待される45歳以下の会員に贈られるもので、中川主任研究員の「カビ毒配糖体(マスクドマイコトキシン)の検出に関する研究」が受賞対象となった。

 マスクドマイコトキシンは、植物体内での代謝などによって糖が付加したカビ毒の総称。中川主任研究員は、高分解能質量分析装置を使って新規マスクドマイコトキシンの探索を行い、麦やトウモロコシの汚染カビ毒由来の配糖体であるグルコシドを複数発見、カビ毒の潜在ハザードの存在を世界に先駆けて明らかにしたとして評価された。

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