(独)森林総合研究所は12月6日午後1時15分から、東京・弥生(文京区)の東京大学農学部内「中島董一郎記念ホール」で「生態系保全の新たなしくみを考える―生物多様性オフセット入門―」を開催する。開発事業などによる地域の生物多様性の損失について、ほかの場所(オフセット地)での保全、復元など生物多様性オフセットを行い、全体として生物多様性を確保する「ノーネットロス」という考え方がある。このシンポジウムでは、ノーネットロス実現の重要性や課題、最新の取り組みなどを紹介する。主なプログラムは、▽「環境影響評価における生物多様性オフセットに係る課題と対応の方向性」(環境省)、▽「生物多様性の損失をゼロにするとはどういうことか?」(東北大学)、▽「『龍谷の森』における市民協働型の里山保全と環境教育の取り組み」(龍谷大学)、▽「阿蘇の草原利用がもたらす炭素固定と生物多様性保全」(NPO法人九州バイオマスフォーラム)などの講演や、パネルディスカッションが行われる。参加は無料。定員100人。事前登録が必要で、申し込み・問い合わせは、氏名、所属、連絡先(メールアドレス)などを記載してEメールで同研究所シンポジウム事務局(Eメール:offset14@ffpri.affrc.go.jp、TEL029-829-8250)へ。
No.2014-44
2014年11月3日~2014年11月9日