「被災地企業のシーズ支援プログラム」12件を採択
:産業技術総合研究所

 (独)産業技術総合研究所は4月11日、福島県の郡山市に建設していた「福島再生可能エネルギー研究所」が4月1日開所し、東日本大震災で被災した東北3県(岩手、宮城、福島)の企業を対象に実施する「被災地企業のシーズ支援プログラム」の12件の採択課題が決まったと発表した。
 「被災地企業のシーズ支援プログラム」は、新設の同研究所が実施する産業復興支援策の一つで、被災3県に立地する企業が開発した再生可能エネルギー関連の技術シーズ(技術の種)に対し無償で技術支援を行って早期企業化を図ろうというもの。
 発表によると、課題審査委員会による審査を経て12件が選ばれた。
 また、産総研は、この日この「シーズ支援プログラム」の今年度の二次公募を行うと発表した。二次公募の応募申請締め切りは、5月23日。問い合わせは、福島再生可能エネルギー研究所 福島連携調整室(TEL024-963-1805)へ。
 採択された12件の課題名と申請企業は、次の通り。
◇太陽光発電分野
▽細線精密制御による極超薄シリコン基板の作製技術の開発評価:日特エンジニアリング(株)、▽めっき技術を用いた高い導電性を有したアクリル樹脂粒子の性能評価:(株)山王、▽粘土ガスバリア膜の太陽光パネルバックシート適性評価:クニミネ工業(株)、▽太陽電池EVA封止材用高性能架橋助剤の各種性能評価:日本化成(株)、▽分子結合チタニアシリカを適用した太陽電池パネルおよび関連部材の性能評価:(株)アサカ理研
◇風力発電分野
▽小型風車の振動・騒音低減技術に関する評価:(株)シルフィード
◇地熱地中熱分野
▽自噴井を利用したクローズドループ地中熱ヒートポンプ冷暖房システムの性能評価:日本地下水開発(株)、▽光ファイバ加速度センサを用いた地熱貯留層構造モニタリングシステムの実用性評価:(株)メムス・コア、▽地下水移流効果を有効利用した高効率地中熱交換器の評価:ジオシステム(株)、▽地熱貯留層評価支援のための掘削時比抵抗測定ツールの評価:地熱エンジニアリング(株)
◇蓄エネルギー分野
▽めっき技術を用いた水素透過膜支持体の開発:(株)山王、▽「太陽熱利用給湯システム」の最適制御手法の開発:(株)亀山鉄工所

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