(独)防災科学技術研究所は8月22日、同研究所の「兵庫耐震工学研究センター」(兵庫・三木市)と神戸大学の「都市安全研究センター」(兵庫・神戸市)が、連携協定を締結したと発表した。
兵庫県は、懸念される南海トラフ大地震などに備えるため、学術・行政・地域の人々の三位一体による地域密着型の防災・減災連携拠点作りを進めている。今回の連携協定は、その拠点形成に協力するため締結したもの。
防災研は、兵庫耐震工学研究センターに世界有数の実大震動台実験設備「E-ディフェンス」を備えている。一方、神戸大学は、既に神戸市や兵庫県、次世代スーパーコンピューター「京(けい)」を運用している理化学研究所計算科学研究機構(兵庫・神戸市)などと連携協定を結んでいる。
今回の連携協定締結で、より地域密着型、地域貢献型の研究体制が構築されたことになる。両センターは、三位一体となって被災予測の精緻化とハザードマップの高度化、耐災害能力の向上、防災・減災施策の具体化、防災教育の普及、などに取り組むとしている。
No.2013-33
2013年8月19日~2013年8月25日