つくばの施設の安全管理改善で中間報告を発表
:高エネルギー加速器研究機構

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)は8月21日、「高エネルギー加速器研究機構つくば施設の安全管理に対する改善計画」の中間報告を発表した。
 この中間報告は、KEKが(独)日本原子力研究開発機構と共同で運営する大強度陽子加速器施設「J-PARC」(茨城・東海村)で今年の5月23日に放射性物質の漏えい事故が発生したことから作成された。
 KEKは、つくば市(茨城)の研究施設でも加速器を使っていることから、それらの安全管理体制と緊急時に実施すべき手順などについて外部有識者からなる「つくば施設安全管理諮問委員会」を設置して検討している。今回の中間報告は、同委員会の審議で出た指摘事項を踏まえて作成されたもので、新たな2つの組織の早期設置を表明している。
 一つは、「安全・環境管理推進室」の新設。KEKの機構長の下に設けて、同機構の安全方針、安全管理活動計画を全職員に徹底させるという。
 二つ目は、「安全・環境管理実施委員会」の設置で、これにより各部署の責任者が現場の指揮にあたる体制を整えるとしている。

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