(独)農業環境技術研究所は7月18日、同研究所の八木一行(やぎ・かずゆき)研究コーディネータが国連食糧農業機関(FAO)の「土壌に関する政府間技術パネル(ITPS)」の委員に選任されたと発表した。
ITPSは、今世紀最大のテーマとされる食料安全保障問題などに対応するために設立された国際ネットワーク組織「地球土壌パートナーシップ(GSP)」に対し、科学技術的な諮問・助言を行なう世界トップクラスの土壌研究者27人で構成される専門家委員会。
八木氏は、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の活動に参加してきたほか、温室効果ガスの国際研究ネットワーク「グローバル・リサーチ・アライアンス」で研究グループ議長を務めるなど国際的に活躍している土壌研究者。環境庁長官賞 優秀賞や日本土壌肥料学会賞などを受賞している。
同研究所は、「わが国の専門家がITPS委員に就任することは国際農業研究の重要な一分野におけるわが国の存在感の向上や、リーダーシップの発揮につながる」と、この選任を高く評価している。
No.2013-28
2013年7月15日~2013年7月21日