世界最大の蘭が筑波で8年ぶりに開花
:国立科学博物館筑波実験植物園

開花した世界最大の蘭「グラマトフィルム・スペキオスム(タイガー・オーキッド)」(提供:筑波実験植物園)

 (独)国立科学博物館は7月18日、つくば市(茨城)の同博物館筑波実験植物園で世界最大の蘭「グラマトフィルム・スペキオスム」が開花したと発表した。
 同植物園でこの蘭が開花したのは、2005年以来8年ぶりのこと。
 東南アジアの熱帯雨林の木の上で育つこの植物の開花は、気まぐれで、数年に一度しか咲かないのが普通。特に自生地以外での開花は難しく、日本国内での開花例はわずかしかないといわれている。
 今回開花した株は、長さ3mほどに伸びた18本の花茎(かけい:葉をつけず花だけをつける茎)に1,500個あまりの花をつけており、「温室で育てたものとしては世界最大規模の歴史的開花」と同博物館はいっている。
 この蘭は、黄色地に赤い斑点が多数入った花を付けることから別名「タイガー・オーキッド」と呼ばれるが、まさにその“虎模様”の花(約10cm)1,500個あまりが今を盛りと咲いている。
 見ごろは、「7月20日ころからの約1カ月」と同博物館。
 問い合わせなどは、同博物館経営管理部の研究活動広報担当(TEL029-851-5159)へ。

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