「イプシロン」、「はやぶさ2」で宇宙へ送るメッセージを募集
:宇宙航空研究開発機構

飛翔するイプシロンロケットのイメージ(提供:JAXA)

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月10日、今年の夏に打ち上げる「イプシロン」ロケット試験機と、来年打ち上げる予定の小惑星探査機「はやぶさ2」に載せるメッセージを募集すると発表した。
 イプシロンは、より安全で、より安価なロケットを目標に開発している次世代の3段式固体燃料ロケット。2006年度で製作をやめた「M-V(ミュー・ファイブ)」ロケットの後継機で、重さ1.2tまでの人工衛星を高度250~500kmの低軌道へ打ち上げるのに使うことを目指している。
 試験機は、この夏に同機構の内之浦宇宙空間観測所(鹿児島)から「惑星分光観測衛星」を載せて打ち上げる第1号機。日本初の試みとして広く一般からイプシロンへの期待や希望、夢や思いといったメッセージを募り、そのメッセージを小さな文字列にし、デザインの一部として試験機の機体表面に描くというもの。
 投稿できるメッセージの文字数は、日本語の場合20文字まで、英語で40文字まで。
 募集期間は、4月10日から5月7日。
 詳細な応募方法は、http://www.jaxa.jp/countdown/epsilon/に。
 一方、「はやぶさ2」は、2010年6月、地球への帰還を果した小惑星探査機「はやぶさ」の後継機。2014年に「H-ⅡA」ロケットで打ち上げ、小惑星からの砂を2020年に地球に持ち帰り太陽系の起源・進化と生命の原材料物質の解明に挑むという野心的な計画。
 募集するのは、その「はやぶさ2」に搭載する再突入カプセルなどの装置に載せるメッセージや寄せ書き、イラスト。
 募集期間は、4月10日から7月16日。
 詳細な応募方法は、http://www.jspec.jaxa.jp/hottopics/20130329.htmlに。