日本実験棟「きぼう」から小型衛星放出する装置を公開
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月25日、つくば市(茨城)の同機構筑波宇由センターで、地球を周回する国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から人工衛星を所定の軌道に放出する装置を報道関係者に公開した。
 公開された放出装置の大きさは、たたみ1畳ほど。実際には、これを分解した状態で放出する人工衛星と共に「きぼう」に補給物資を運ぶ無人の宇宙ステーション補給機(HTV)「こうのとり」に搭載して打ち上げ、ISSまで運び、今年の5月末からISSに長期滞在する予定の星出彰彦宇宙飛行士が組み立てる。1辺10cm角の小型衛星なら最大で6基搭載でき、それぞれを「きぼう」からのコマンド(命令)によって目指す軌道に向け放出することができる。
 計画では、2012年度に打ち上げる「こうのとり」にこの小型衛星放出装置を載せて「きぼう」に届け、日米の小型衛星5基を放出する予定。