(独)物質・材料研究機構は11月18日、同機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(茨城・つくば市)の有賀克彦主任研究者、ジョナサン・ヒル研究者らが発表した論文の被引用数が材料科学分野で世界第一位になったと発表した。
被引用数は、他の研究者に引用された回数のこと。被引用数が世界一になった論文は、同機構が刊行する材料科学専門の英文論文誌「STAM」に有賀氏らが2008年に発表した「Challenges and Breakthroughs in Research on Self-Assembly(セルフアッセンブリー研究への挑戦と突破)」。2010年11月付けで英国トムソン・ロイター社の論文データベース「Essential Science Indicators」において、材料科学分野で過去2年間に発表された論文の中で最も被引用数が多い論文にランクされた。
同論文は、近年注目を集めているセルフアッセンブリー(自己集合)による物質の作製に関する最近の研究を96ページにわたって体系的にまとめたもの。自己集合分野の研究動向がこの論文一つでほぼ全て分かる内容になっていることが評価され、被引用数第一位になったものと同機構では見ている。
No.2010-45
2010年11月15日~2010年11月21日