準天頂衛星「みちびき」の打ち上げを延期
:宇宙航空研究開発機構/三菱重工業

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と(株)三菱重工業は6月23日、8月2日に予定していた準天頂衛星「みちびき」の打ち上げを延期すると発表した。
 人工衛星による全地球測位システム(GPS)は、カーナビや携帯電話などに利用され、なくてはならないものになっている。しかし、山間地やビルの谷間など空が開けていない場所では使えない場合がある。
 準天頂衛星システムは、3機の測位衛星を打ち上げ、その内の1機を24時間365日、常に日本の真上近くに配置して、山やビルなどの影響を受けずに全国をほぼ100%カバーすることを目指す次世代の測位システム。
 「みちびき」は、その1号機。搭載する海外メーカー製のリアクションホイールという姿勢制御装置の部品の潤滑油に不純物が混入していることが判明、その部品を交換することにしたもの。
 「みちびき」は、同機構の種子島宇宙センター(鹿児島)から「H-ⅡA」ロケットで打ち上げるが、9月にずれ込む見通し。

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