(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月9日、同機構など日・米・欧・カナダの宇宙機関が参加する「国際ライフサイエンス会合」が国際公募していた国際宇宙ステーション(ISS)でのライフサイエンス(生命科学)・宇宙医学両分野の実験候補テーマに日本から応募の5件が入ったと発表した。
同会合がISSで行うライフサイエンス・宇宙医学両分野の実験候補テーマを国際公募したのは、今回が6回目。日本からは、21件の応募があり、欧州宇宙機関(ESA)が主導する国際合同の科学評価を経てその内の5件が実験候補テーマに選ばれた。
実験候補に選ばれた日本から応募の5件のテーマと応募者(代表)は、次の通り。
▽ISSに長期滞在する宇宙飛行士の筋骨格系廃用性萎縮へのハイブリッド訓練法の効果(久留米大・志波直人)、▽長期宇宙滞在中の傾き感覚の形成に対する視覚と頸部深部感覚の関与(奈良県立医大・和田佳郎)、▽長期宇宙滞在がヒトの脳循環調節機構に及ぼす影響(日大・岩﨑賢一)、▽前庭-血圧反射系の可塑性とその対策(岐阜大・森田啓之)、▽ヒトにおける宇宙飛行デコンディショニングに対する対抗措置としての人工重力とエルゴメータ運動(愛知医大・岩瀬敏)
No.2010-22
2010年6月7日~2010年6月13日