(独)物質・材料研究機構は5月25日、(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携して3種の「宇宙関連材料強度データシート」を発行したと発表した。
両機構は、国産ロケットの信頼性を上げるため連携して平成15年から宇宙関連材料の強度データシート発行を行っており、今回の同シートはその「No.14 」、「No.15」、「NO.16」で、共に大型ロケットのエンジン材料。
No.14は、チタン・アルミ・スズ合金鍛造材の液体水素温度(マイナス253ºC)での疲労き裂進展のデータや金属組織写真、試験後の破面写真を掲載している。
No.15は、「アロイ718鍛造材」と呼ばれるニッケル・クロム・モリブデン・ニオブ・チタン・アルミ・鉄からなる合金の液体窒素温度(マイナス196ºC)と室温(20ºC)、高温(494ºC)での疲労き裂進展特性のデータ、金属組織写真、試験後の破面写真を掲載している。
No.16は、「H-ⅡA」と「H-ⅡB」両ロケットのエンジンに使われている低炭素アロイ247一方向凝固材の室温と高温(527ºC)での引っ張り特性データと高サイクル疲労特性データ、金属組織写真、試験後の破面写真を掲載している。
No.2010-20
2010年5月24日~2010年5月30日