人工衛星「いぶき」が捉えたアイスランドの火山噴火の噴煙画像を英国に提供
:国立環境研究所

 (独)国立環境研究所は4月28日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)を使ってアイスランドで起きている火山噴火の噴煙を写した画像データを英国政府に提供することになったと発表した。
 噴火したのは、アイスランドの首都レイキャビクの東南東約100kmにある氷河周辺にある火山。今年の3月下旬から断続的な火山活動が観測され、4月14日と17日に大規模な噴火を起こした。
 「いぶき」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、環境省、国立環境研の3機関が共同で開発し、2009年1月23日に打ち上げた衛星。国立環境研など3機関は、その「いぶき」に搭載している雲・エアロソルセンサーと呼ばれる地表面や雲から反射される太陽光を観測するセンサーを使い、アイスランドの火山噴火で生じた噴煙が欧州大陸にまで広がっている鮮明な画像データを得ることに成功している。
 英国政府がその画像データを噴煙の状況確認と予測モデル検証のために使いたいと日本の外務省を通じ申し入れてきたもので、3機関は4月15日から同月末までの雲・エアロソルセンサーによる欧州地域の画像データを提供する。

詳しくはこちら