人工衛星「だいち」のデータ使い中国大地震の地殻変動を面的に把握
:国土地理院

 国土交通省国土地理院は4月28日、(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の合成開口レーダーで捉えたデータの解析から、4月14日に中国青海省で発生した大地震に伴う地殻変動の面的分布が判明したと発表した。
 それによると、地殻変動は、最も大きな被害を受けたと報じられている青海省の玉樹(ぎょくじゅ)から西北西約65kmの範囲に集中。最大の地殻変動は、玉樹の西北西約10~20㎞の区間で起き、0.4m以上に達していることが分かった。また、玉樹付近から西北西約30kmまでの区間では、断層の一部が地表に達していることも判明した。
 こうした断層運動から導いたモーメントマグニチュード(Mw)は、約6.8で、「長さが約1,000㎞に及ぶ鮮水河(せんすいが)断層帯の一部にあたる甘孜(かんし)・玉樹断層で起きた地震だと考えられる」としている。

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