ステンレス鋼管のクリープデータシートを発行
:物質・材料研究機構

 (独)物質・材料研究機構は4月23日、ボイラー・熱交換器用ステンレス鋼管のクリープ試験結果をまとめたクリープデータシートを発行したと発表した。
 金属に高温下で荷重をかけ続けると時間と共に徐々に変形が進む「クリープ」(這うという意味)という現象が起こる。このため、ボイラー、熱交換器、タービン、石油化学プラントの圧力容器といった大型高温機器に使われる材料では、クリープが問題になる。
 クリープ試験は、高温に加熱した対象材料の試験片に一定の荷重をかけて、時間の経過に伴うクリープ変形量や破断するまでの時間を測定する試験のこと。
 同機構のクリープデータシートは、信頼性の点で国際的に高く評価され、これまでに134冊を発行済みで、今回が135冊目。
 今回発行したのは、ボイラー・熱交換器用に最近開発された「ASME SA-213/SA-213M Grade TP347HFG」と呼ばれるステンレス鋼管のクリープデータシートで、クリープ破断データ、高温引っ張りデータ、光学顕微鏡組織写真などが記載されている。
 問い合わせは、同機構企画部広報室(TEL 029-859-2026)へ。

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