(独)産業技術総合研究所は4月1日、同日からスタートした同研究所の「第3期中期計画」の概要と、それに伴う研究関連部門の新体制を発表した。
同研究所が経済産業大臣に指示された中期目標を踏まえて作成した新中期計画は、政府が実現を目指す「課題解決国家」への貢献に向け、「21世紀型課題の解決」と「オープンイノベーションハブ機能の強化」を2本柱として打ち出している。前者では、経済と環境を両立させる「グリーン・イノベーション」と国民生活向上のための「ライフ・イノベーション」を推進すると共に、産業や社会の「安全・安心」を支える基盤を整備。後者では、産学官が一体となって研究開発や実用化、標準化などを推進するための「場」の提供に力を入れるとしている。
これに伴い、研究関連部門の見直しを行い、既存の47研究ユニットの内、11ユニットを廃止し、6つのユニットを新設すると共に、8つのユニットを再編強化して、42研究ユニットにした。
また、4研究センターと2研究ラボを新設した。新設の研究センターと研究ラボは、次の通り。
▽ | ライフサイエンス分野=幹細胞工学研究センター(設置場所:茨城・つくば市) |
▽ | 情報通信・エレクトロニクス分野=ナノスピントロニクス研究センター(つくば市)。社会知能技術研究ラボ(東京・臨海副都心) |
▽ | ナノテクノロジー・材料・製造分野=集積マイクロシステム研究センター(つくば市)。ダイヤモンド研究ラボ(大阪・池田市、つくば市) |
▽ | 環境・エネルギー分野=先進パワーエレクトロニクス研究センター(つくば市) |