産総研の若手研究者2人が「第6回日本学術振興会賞」を受賞

 (独)産業技術総合研究所は3月3日、同研究所のナノチューブ応用研究センタースーパーグロースCNTチームの畠賢治研究チーム長と、エレクトロニクス研究部門スピントロニクスグループの湯浅新治研究グループ長がそれぞれ「第6回日本学術振興会賞」を受賞したと発表した。
 同賞は、優れた研究に取り組む若手研究者を早い段階から顕彰して研究意欲を高めようと(独)日本学術振興会が2004年度(平成16年度)に創設した表彰制度。
 湯浅氏は、次世代の半導体材料の一つとして脚光をあびているカーボンナノチューブの簡便な合成法を開発した。現在、その量産化と製品化の研究が産業界で進んでおり、カーボンナノチューブ産業が立ち上がると期待されている。
 一方、湯浅氏は、コンピューターで使われているハードディスクの記録密度を飛躍的に高める高性能磁気トンネル接合(MTJ)素子を開発した。MTJ素子は、電源を切っても記憶が消えない不揮発性であることから将来の大容量メモリーとしても期待されている。

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