(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(株)は3月3日、同日開かれた宇宙開発委員会に「H-ⅡA」ロケット17号機の打ち上げ計画を報告したと発表した。
報告によると、17号機には、主衛星の金星探査機「あかつき」(PLANET-C)と、小型副衛星5機を搭載、三菱重工業の手で5月18日午前6時44分14秒にJAXAの種子島宇宙センター(鹿児島・種子島)から打ち上げる。
「あかつき」は、1,040mm×1,450mm×1,400mmの箱型で、打ち上げ時の重さは約500kg。金星を回る楕円軌道に乗せて金星の大気や低層の雲・水蒸気の観測、活火山の検出などを打ち上げ後4.5年にわたって行う予定。
一方、相乗りの小型副衛星5機は、同機構の「小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS)」、をはじめ、大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)、早稲田大学、鹿児島大学、創価大学の各衛星。
その内の「IKAROS」は、宇宙空間で薄い膜状の薄膜太陽電池を帆掛け船の帆のように広げ、太陽光による加速を実証するのが目的。展開した状態での薄膜の大きさは、14m角。「IKAROS」の地上での重さは、約315kg。
他の4つの副衛星は、何れもそれより小型で、地上での重さは、約1~26㎏。
No.2010-9
2010年3月1日~2010年3月7日