南硫黄島沖の海底火山噴火海域を人工衛星「だいち」使い緊急観測
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月12日、同日同機構の陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)を使い小笠原諸島(東京)の南硫黄島沖で2月3日に発生した海底火山噴火の海域を緊急観測し、得られた画像を発表した。
 2月3日の海底火山噴火は、東京から約1,300km南にある南硫黄島の北北西約5kmの海域で発生したもので、「だいち」による緊急観測は2月7日に次いで今回が2回目。
 2月7日の観測は、雲に邪魔をされたが、今回は雲が全く無く、鮮明な画像が得られ、南硫黄島の北側で乳白色と黄褐色の変色海水が浮遊している様子を捉えることができた。
 同機構は、取得した画像を気象庁、海上保安庁、国内の防災機関に提供、今後も観測を継続する。

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「だいち」を使って2月12日に撮影した南硫黄島沖の変色海水浮遊の様子。中央近くで黄色く写っているのが南硫黄島(提供:宇宙航空研究開発機構)