(独)農業・食品産業技術総合研究機構の作物研究所は1月20日、「高トリプトファン含有イネ」と呼ばれる飼料用遺伝子組み換えイネの隔離圃場栽培実験における花粉の飛散モニタリング結果を発表した。
高トリプトファン含有イネは、遺伝子組み換え技術で必須アミノ酸の一つトリプトファンの含有量を高めたニワトリや豚の飼料用イネのこと。同研究所は、農林水産省、環境省の承認を得て、平成16年からこの飼料用遺伝子組み換えイネの栽培実験を進めている。今回のモニタリングは、同研究所(茨城・つくば市)内の隔離圃場で行った平成21年度の栽培実験において、同研究所の敷地外に花粉が飛散していないかを確認するため行った。
花粉のモニタリングは、モチ品種の花にウルチ品種の花粉が飛来して受粉すると、採れる種子がモチ米にならずウルチ米になり外見で見分けられることから、この現象を利用して行い、同研究所と所外との境界近くの4カ所においてモチ品種の「モチミノリ」をポット栽培した。
高トリプトファン含有イネの隔離圃場から4カ所の栽培ポットまでの距離は、300~400mで、それぞれのポットに実った種子の外見を一粒一粒全部調べた。
その結果、4カ所の栽培ポットそれぞれに実った12,000~15,000粒の全てがモチ米で、ウルチ米は一粒もなく、「研究所敷地外に遺伝子組み換えイネの花粉が飛散していないことが確認された」と同研究所はいっている。
No.2010-3
2010年1月18日~2010年1月24日



