(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(株)は10月19日、政府の情報収集衛星「レーダー3号機」を搭載したH-ⅡAロケット20号機を12月11日、JAXAの種子島宇宙センター(鹿児島・種子島)から打ち上げると発表した。
政府の情報収集衛星打ち上げは、H-ⅡAロケット19号機による9月23日の「光学4号機」に続く今年2回目。レーダー衛星の打ち上げは、平成19年2月の2号機以来、4年ぶり。
政府の情報収集衛星は、カメラで画像を撮影する光学衛星と、レーダーにより夜間・曇天などでも電子的に画像が得られるレーダー衛星の2種がある。平成15年3月以来、これまで合計6回9機が全てH-ⅡAロケットで打ち上げられているが、平成15年11月の第2回目の打ち上げ(2機同時打ち上げ)は失敗しているので、軌道に乗ったのは実証衛星1機を含めて7機になる。
本来は、光学衛星1機とレーダー衛星1機のペアを2組(合計4機)体制で運用する計画だったが、これまでに軌道に乗った2機のレーダー衛星が共に故障して運用されてないため、日本の情報収集衛星網は事実上、光学衛星のみになってしまっている。
この現状を改めるためのレーダー衛星の補充打ち上げの最初が今回の打ち上げで、更にもう1機のレーダー衛星打ち上げが来年度に予定されている。
No.2011-42
2011年10月17日~2011年10月23日