(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月4日、米国の衛星に搭載している同機構のマイクロ波放射計「AMSR-E(アムサー・イー)」による観測を同日午後3時58分(日本時間)をもって停止したと発表した。
このマイクロ波放射計は、世界最高の性能を有し、米国の地球観測衛星「アクア」に搭載して平成14年5月4日に打ち上げられた。以来、地球から放射される微弱な電波を観測して地球全体の海水、海面水温、水蒸気、降水、土壌水分など水に関する情報を天候に左右されず昼夜にわたって9年間以上計測し続けてきた。
しかし、設計寿命の3年を大幅に超えているためアンテナの回転速度が落ち、定常観測に必要な毎分40回転を維持することができなくなり、観測を自動で停止したもの。
No.2011-40
2011年10月3日~2011年10月9日