稲と麦の二毛作に適した稲の新品種を開発
:作物研究所

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構の作物研究所は10月6日、稲と麦の二毛作に適した稲の新品種を開発したと発表した。
 稲と麦の二毛作は、麦を作った後その同じ水田で稲を作るという二毛作のこと。水田の利用効率を上げる有効な方策として北関東地方の平坦地などで導入が進んでいるが、麦作後に生産される米の市場評価が良くないという問題を抱えており、市場性が高くて晩(おそ)く植えることのできる晩植(おそうえ)栽培用新品種の開発が農家から求められている。
 今回の新品種は、農林水産省からの委託プロジェクト「低コストで質の良い加工・業務用農産物の安定供給技術の開発」で得られた成果で、名称を「ほしじるし」という。晩植適性のほか、稲と麦の二毛作地帯のもう一つの大きな問題の縞葉枯病(稲のウイルス病)にも抵抗性を持ち、味が良く「コシヒカリ」に近いことから「麦作後の栽培に好適」と作物研究所は見ている。

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