(独)農業・食品産業技術総合研究機構の野菜茶業研究所は8月4日、光沢のあるキュウリの新品種を開発したと発表した。 キュウリの表面は、ブルームと呼ばれるケイ酸が主成分の白い粉で覆われてしまう。このため、市場で流通しているキュウリは、カボチャの一種に接ぎ木して白い粉の付かない光沢のあるブルームレスキュウリにしているが、新品種は直接ブルームレスキュウリを得る道を開いたことになる。 開発されたキュウリの新品種は、市販の品種「翠星節成(すいせいふしなり)」と米国のノースカロライナ州立大学から導入したブルームレス性の「NCG90」という品種を交雑させ得たもので、平成23年4月1日に品種登録出願(出願番号:第25785号)を行い、同7月26日に品種登録出願公表された。 同研究所は、(独)農業生物資源研究所の農業生物資源ジーンバンクを通じこのキュウリの種苗を配布することにしている。 問い合わせは、同研究所企画管理部運営チーム(TEL050-3533-3815)へ。
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このように光沢があって白い粉をふかず、イボもトゲもないキュウリが得られる(提供:野菜茶業研究所) |
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