(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月17日、宇宙飛行士の若田光一さんが日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)の「コマンダー(船長)」を努めることになったと発表した。2013年末から約6カ月間ISSに滞在し、その内の最後の2カ月間、船長としてミッション遂行の指揮をとる。 ISSには、ロシアの宇宙船「ソユーズ」に搭乗して向かう。帰還もソユーズを使う。このため3月末から訓練を開始する予定。 若田さんは、1996年にNASA(米航空宇宙局)のスペースシャトルで宇宙に初飛行、2000年のフライトではISS組み立てのロボットアームを操作、2009年には日本人として初めてISS に4カ月半長期滞在し、日本の宇宙実験棟「きぼう」の建設などに携わった。 2013年末からの6カ月間の内、前半の4カ月は「第38次長期滞在」と呼ばれ、若田さんはフライトエンジニアとしてISSの運用、宇宙環境を利用した科学実験、「きぼう」をはじめとした各施設の運用、に当る。残り2カ月間の第39次長期滞在では、これらの任務に加えてISSコマンダーを務める。コマンダーの任務は、搭乗員全員の安全を確保しつつミッションを確実に達成することとされている。 若田さんは、「任務の重大さを噛み締めています。宇宙ステーションへの物資補給機である『こうのとり』2号機が先月末ISSに無事到着したり、『きぼう』実験棟で様々な成果が生まれるなど、日本はISS計画における貢献度を着実に高めています。全力で宇宙飛行の準備と訓練に取り組んで参りたい」と言っている。 詳しくはこちら |  |
ISSの船長に決まった宇宙飛行士の若田光一さん(提供:宇宙航空研究開発機構) |
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