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病害に強く、多収、高品質の茶品種「りんめい」を育成―渋味が少なく有機栽培を実現、欧米への輸出拡大に期待:農業・食品産業技術総合研究機構

(2026年4月21日発表)

 (国)農業・食品産業技術総合研究機構は主な病害に強く、収量と品質に優れた新しい茶の品種「りんめい」を育成したと4月21日に発表した。渋味が苦手な欧米の消費者にも好まれやすく、農薬使用量を抑えた安全な有機栽培茶とすることで輸出促進にも貢献できると期待している。

図1.「りんめい」の一番茶期の新芽(定植8年目) (提供: 農研機構)

 茶の輸出は年々伸びており、政府は2030年に向けて輸出額810億円を目指す新たな目標を設定した。これを実現するにはいくつかの技術開発が求められる。

 一つは病害に強い品種の開発で、茶葉が褐色になり落葉する炭疽病(たんそびょう)や、褐色の同心円状縞ができる輪斑病(わんはんびょう)にも強い品種であること。日本より厳しい農薬の使用基準にも適合し、有機栽培にも対応できる。

 もう一つは渋味として知覚されるタンニンの少ない品種の開発で、欧米の消費者にも受け入れられやすいこと。

 農研機構は、寒さや輪斑病に強く葉の緑色が濃い品種の「さきみどり」を母親に、渋味が少なく旨味の強い「さえみどり」を父親として交配し、得られた中から製茶品質の優れたものを選別した。

 挿木で増殖し、埼玉県、静岡県、宮崎県、鹿児島県など全国10ヶ所で栽培試験を実施し、病気に強く農薬使用量を削減でき、渋味の少ない新しい品種を確認した。

 名前は、一番茶新芽の姿が「凛」としている状態と、お茶を表す「茗」を組み合わせて「りんめい(凛茗)」とした。

図2. 一番茶期に17日間被覆栽培して製造した「りんめい」と「やぶきた」の粉末茶の色沢 (提供: 農研機構)
図3. 一番茶期に17日間被覆栽培して製造した「りんめい」と「やぶきた」の粉末茶の水色 (提供: 農研機構)