国土交通省、茨城県、つくば市は6月22日、筑波研究学園都市(茨城・つくば市)の整備状況や課題などをまとめた報告書を発表した。
報告では、“世界最先端の科学技術を活かした環境都市「つくば」を目指す”こととし、関係者がその実現に向けて取り組むことが示された。
筑波研究学園都市建設法に基づく「研究学園地区建設計画」と「周辺開発地区整備計画」が最終変更されて10年余りが経過、その間「筑波」を取り巻く環境は大きく変化したことから、「筑波研究学園都市整備検討委員会」を設置し、計画で定められた基本目標などの点検を行った。
その結果、つくば国際会議場の開館や、つくばエクスプレスの開通など、所要の目標を達成した一方、検討が進んでいないものや達成に至っていないものも見られた。
今後の問題認識や課題、取組みが必要なものとしては、(1)研究機関が集積立地している有利性を活かした連携システムの構築と成果の活用、(2)独創的・先進的な研究を進める上で必要な研究施設・設備の計画的な更新、(3)外国人研究者に対する生活支援など、共同システムの構築、(4)都市機能の充実強化という観点での基盤施設の老朽化への対応、(5)環境に配慮した都市づくり、具体的な取組みの構築や域内交通システムの確立、(6)緑豊かな居住環境という視点から国家公務員宿舎廃止後の土地利用・機能などの確立―などを挙げている。
詳しくはこちら
No.2009-25
2009年6月22日~2009年6月28日