(独)国立科学博物館の筑波実験植物園(茨城・つくば市)は5月21日、「絶滅危惧植物の多様性地形図」を同園の「教育棟」内に新たに展示したと発表した。
この地形図は、絶滅の危機に瀕している植物が集中する地域を「山」の高さで表した日本列島の立体地図。来年2010年が国連の定める「国際生物多様性年」であることから、生物多様性と絶滅危惧植物に関心を持ってもらおうと作製した。
環境省の2007年版レッドリストに記載された2,018種類の絶滅危惧植物の産地を国立科学博物館などに収められた3万点以上の標本にもとづいて日本地図上にプロットしたもので、高い山ほど絶滅危惧種が多いことを表し、その「最高峰」がそびえるのは小笠原諸島の父島で、わずか24km²の島に80種もの絶滅危惧種がある。
入園料は、300円(高校生以下と満65歳以上は無料)。問い合わせは、同館筑波地区事務部総務担当(TEL029‐851‐5159)へ。
No.2009-20
2009年5月18日~2009年5月24日