(財)化学・バイオつくば財団は5月18日、「第17回化学・バイオつくば賞」の受賞者を発表した。この賞は、つくば市(茨城)で生まれた化学、バイオテクノロジー(生物工学)の分野の優れた研究成果に対し毎年贈られているもので、今回は「有機ラジカル電池の研究」を行った日本電気(株)ナノエレクトロニクス研究所の4人の研究者と、「内部熱交換型蒸留塔の基礎研究とプロセス開発」を行った(独)産業技術総合研究所などの5人の研究者が選ばれた。
日本電気の研究グループが開発したのは、プラスチック製の次世代の充電式電池。重金属を使わないのが特徴で、発車や加速時に瞬時に大きな電力が必要な電気自動車などへの利用が期待されている。
一方、産総研などの研究グループの成果は、蒸留工程のエネルギー消費を大幅に減らす省エネ化技術で、石油精製、化学などの企業から実用化が待ち望まれている。
No.2009-20
2009年5月18日~2009年5月24日