地盤液状化防止に向け実大振動実験を実施:国土技術政策総合研究所

 国土交通省の国土技術政策総合研究所は1月26日、つくば市(茨城)の(独)建築研究所内で地盤液状化対策研究の一環として実物大の地盤模型を使った実大振動実験を行い、報道陣や関係者に公開した。
 同研究所は、地震時に建築物や地下の埋設物に被害をもたらす地盤の液状化を、土中に微小な空気の泡を含むマイクロバルーン水を注入して抑制する技術の開発に取り組んでおり、震度5弱程度の揺れに対して液状化を抑制する効果のあることをすでに確認している。
 今回は、マイクロバルーン(微小な泡)の効果をデータとして詳細に取得するため、逆に脱気した水(脱気水)を実物大の地盤模型に注入して液状化を起こす実大振動実験を行った。
 実験は、建築研究所内の大型実験施設(大型せん断土槽)に深さ4.8mの試験地盤を作り、その上に2階建て木造住宅に相当するコンクリートの塊を設置して試験地盤の下部から脱気水を注入、振動を加える方式で行われ、液状化で転倒するまでの計測が行われた。 

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