温室効果ガス観測衛星「いぶき」の飛行順調、初期機能確認に入る:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月28日、軌道飛行中の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の運用状況概要を同日開かれた宇宙開発委員会に報告した。
 同報告によると、1月23日にJAXAの種子島宇宙センター(鹿児島)から打ち上げられ所定の軌道に乗った「いぶき」は、順調に太陽電池パドル展開などを行った後、姿勢制御系を定常状態に移し、1月24日夕から「初期機能確認運用期間」に入った。「いぶき」の衛星状態は正常で、今後観測センサーなど全ての機器の機能確認を順次実施していく。
 約3ヵ月間を予定している初期機能確認が済めば、さらに約3ヵ月の観測データを校正・評価する「初期校正検証運用期間」を経て、早ければ今年9月頃から大気の吸収スペクトルを算出して国内外研究者などへの提供を開始。さらに、来年1月頃からは、地上の各種データなどと放射伝達モデルを組み合わせて温室効果ガスの全球濃度分布を計算、全世界のユーザーに配布する。  

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軌道上の「いぶき」(想像図)(提供:宇宙航空研究開発機構)