中小企業と共同で新製品の研究開発を実施
:産業技術総合研究所

 (独)産業技術総合研究所は1月28日、中小企業などの製品開発を技術支援する「中小企業等製品性能評価事業」を新たに実施することになったと発表した。
 世界経済の大幅減速と、中国をはじめとする新興諸国の追い上げにより、我が国の多くの企業の業績が悪化している。このため、革新的な新技術・製品の速やかな市場への投入による差別化がこれまでにも増して強く求められている。
 新事業は、中小企業などのシーズ、ニーズをもとに同研究所の技術、設備、人材などを活用して共同で新規製品を研究開発し事業化を促進しようというもので、企業側のニーズ実現のため同研究所が保有する研究成果を最大限に活用するとしている。
 また、独創的な技術を持ちながら、販路開拓などの段階で困難を抱える中小企業などの製品について同研究所がその機能・性能の評価を行って信頼性の“お墨付き”を付けて、販路開拓を側面から支援する。
 共同で新製品を研究開発することになった場合に発生する同研究所側が行う研究開発の費用は、同研究所が負担する。
 初年度に当たる今年度(平成20年度)は、応募企業を2月19日まで募り、同研究所の産学官連携コーディネーター(約40人)が共同研究可能な研究者を探すマッチングを行い実施の可否を決める。
 問い合わせは、同研究所つくば本部・産学官連携推進部門 地域連携室(TEL 029-862-6145)へ。

詳細はこちら