(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月23日、北海道大樹町(たいきちょう)のJAXA大樹航空宇宙実験場で大型気球の放球実験に成功した。同実験場での大型気球の放球は今回が初めて。 今回の実験は、同実験場を使っての大気球の放球、管制、回収という一連の大気球実験システムの健全性を検証するために行ったもので、「所定の機能、システムの検証ができ、必要なデータが十分に確保できた」とJAXAでは見ている。 使ったのは、膨張時の体積が100,000m³にもなる大型気球で、実験が行われたのは8月23日。気球は、午前6時2分に放球され、毎分約300mの速度で正常に上昇。放球から約1時間55分後に北海道沖東方約60kmの太平洋上高度33,500mで水平状態に入り、搭載した観測器を同約3時間10分後に切り離し、無事回収することに成功した。 JAXAは、今回の実験の各段階のプロセスを精査し、同実験場で今後予定されている様々な大気球実験を安全確実に実施できるようにもっていくとしている。 詳しくはこちら |  |
浮力を与えるヘリウムガスを注入中の大型気球(提供・宇宙航空研究開発機構) |
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