宇宙から写した北極・南極圏の画像を公開:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月18日、陸域観測技術衛星「だいち」に搭載する合成開口レーダー「PALSER(パルサー)」で撮影した北極圏、南極圏の画像をインターネット上で公開したと発表した。
 これは、2007年3月1日から2009年3月1日までの2年間が「国際極年」であることから、その一環として「だいち」で捉えた南北両極圏の画像を一般に公開し、広く利用してもらうことにしたもの。
 サイトのアドレスは、http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/ipy/ipy_jindex.htm
 国際極年は、北極と南極についての研究を日本など60以上の国が参加して実施している世界規模の研究プロジェクト。特に両極の氷の変化がもたらす海面の変化や、気候変動が極地に生息する動物に与える影響に焦点が当てられており、JAXAをはじめNASA(米国航空宇宙局)、欧州宇宙機関、カナダ宇宙庁などが衛星を使った観測に力を入れている。
 「だいち」に搭載するPALSERは、夜や曇天時も撮影が可能で、地上分解能は高分解能モードで最大10m、広域観測モードで100m。JAXAは、この高性能センサーを使って年2~3回の頻度で北極、南極を定期的に観測し、両極域の氷の時間的変化をウオッチしている。

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