(独)産業技術総合研究所は7月28日、「ポスドク」と呼ばれる若手研究者をイノベーション(技術革新)を起こす人材に育てる「産総研イノベーションスクール」をつくば市(茨城)の同研究所内に開設すると発表、7月31日に開講した。
ポスドクとは、「ポストドクトラルフェロー」の略称で、博士号取得後、研究機関などで有期雇用されている若手研究者をさす。これら若手研究者は、今後の日本の科学技術開発の中核を担う重要な人材だが、常勤職につくのがなかなか難しい状況にある。
開講したスクールは、産総研で研究するポスドクを受講対象とするもので、研究ユニット長による講義、キャリアカウンセリング、企業での数ヶ月以上の研修など、幅広いカリキュラムを組んで企業などで即戦力として活躍できる人材に育て、社会的なニーズと有用な人材のミスマッチを解消していくことを目指すとしている。
同研究所で特別研究員として働くポスドクは、約400人。今年度は、先ずこの内の10人程度が受講する予定。
No.2008-30
2008年7月28日~2008年8月3日