(独)土木研究所は7月28日、野生生物の行動を自動で追跡するシステムの実用化を図るため民間企業などと共同研究を行うことを決め、共同研究者の募集を開始したと発表した。
このシステムは、「ATS(アドバンスト・テレメトリー・システム=野生動物自動行動追跡システムの略)」と呼ばれ、同研究所はすでにこれまでの研究で有効性を確認している。しかし、実際の環境アセスメントなどの野生動物調査に使えるようにするには、多くの現地調査に使い、どのようにしてATS設置作業の効率化を図るかといった研究を行い、汎用性を高める必要がある。
そこで、野生動物調査をはじめとする自然環境調査に多くの経験を持つコンサルタント企業などと共同研究を行い、ATSの問題点を改良することにしたもので、応募の締め切りは8月29日。共同研究は、3社程度と行うことを予定している。
共同研究の実施期間は、2008年度から2010年度までの3年間。問い合わせは、同研究所つくば中央研究所水環境研究グループ河川生態チーム(TEL 029-879-6775)へ。
No.2008-30
2008年7月28日~2008年8月3日