(独)農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所は7月31日、製粉性と製めん性に優れたうどん用小麦の新品種を育成したと発表した。
小麦には、粒の硬い硬質小麦と、柔らかい軟質小麦がある。一般に、うどんには軟質小麦が使われ、国産小麦の多くがうどん向けに作られているが、うどん業界からは製粉性、めんの色、食感のより良い品種が、生産農家からは栽培性のより優れた品種が求められている。
新品種の名は、ロマンチックな「あおばの恋」。硬質小麦に属し、製粉歩留が高いのが特徴。土壌伝染性のウイルス病にも抵抗性を備えている。この小麦粉からは、黄色みかかった白色の、つやがあってもちもち感のある良質なうどんができるという。
栽培適地は、東北南部以西の平坦地。早生(わせ)品種として普及が有望視されている。
No.2008-30
2008年7月28日~2008年8月3日