(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月4日、名古屋大学と研究開発、教育・人材育成などの面で協力を強化するため連携協力協定を締結したと発表した。
両機関は、現在も様々な分野で共同研究を行っているが、今回の協定締結によりJAXAが計画している[1]ブラックホールの周辺や超新星爆発など極限宇宙の探査・観測を行う次期X線国際天文衛星、[2]宇宙進化の歴史を解明することを目指す次世代高解像度赤外線観測衛星の開発に名古屋大が加わるほか、次世代の航空機用複合材の共同研究などをスタートさせる。
また、教育・人材育成の面では、JAXAの協力のもと名古屋大大学院に連携講座を新たに開設し、JAXAの職員が客員教授・准教授に就任して大学院生の指導、博士課程の論文審査などを行う。
こうした連携協力を円滑に推進するため両機関の代表者からなる「連絡協議会」を設け、同協議会とテーマごとの専門部会で連携協力事業の具体化策を検討するとしている。
No.2008-26
2008年6月30日~2008年7月6日