米アイオワ州のトルネード被害の調査結果をHPに掲載
:建築研究所

 (独)建築研究所は7月3日、今年の5月 25日(米国中西部時間)に、米国アイオワ州北部を襲ったトルネード(竜巻の一種)による被害の調査結果をまとめ、ホームページ(http://www.kenken.go.jp./japanese/contents/activities/other/disaster/kaze/2008iowa/index.Pdf
に掲載したと発表した。
 今回のトルネードは、建築物の被害などから風速が推定で91m(秒速)に達したと現地では発表され、今年5月までに米国内で発生したトルネードの中で最大規模と見られており、アイオワ州全体で 394戸の住宅が全壊し、7人が死亡している。
 同研究所は、アイオワ州立大学と共同で、被害が最も大きかったバトラー郡パーカースバーグの建築物の被害状況を、5月26、27、30日に調査した。住宅の被害は、屋根ふき材などの飛散や、飛来物による外装材の被害のほか、壁の飛散、上部構造の移動や倒壊など構造部材の被害が多数確認され、高等学校の校舎や工場のタンク施設なども甚大な被害を被っている。
 米国内の今年のトルネードの発生は、過去 3年間よりも増加傾向にある。2月上旬には、テネシー州の南部などでトルネードが相次いで発生、50人以上が死亡するなどの被害があり、過去 10年間で最悪といわれている。同研究所は、こうしたこれまでの被害状況も、ホームページに掲載している。

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