「DNAマーカー」の有効性評価するためのソフトを公開
:果樹研究所

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所は5月29日、品種判別に利用できる「DNA(デオキシリボ核酸)マーカー」の有効性を評価するために必要な計算処理を、簡単な操作で自動的に実行できるソフトウエア「Marker Tool Kit」を開発し、同研究所のホームページ(http://fruit.naro.affrc.go.jp/)で公開した。
 果樹の分野では、育成品種を判別するDNAマーカーが開発され広く利用されている。DNAマーカーとは、ある性質を持つ個体に特有のDNA配列をいう。DNAマーカーによって、特定の遺伝子が親から子へ受け継がれたかどうか検定でき、柑橘類やモモ、ナシ、リンゴといった主要な果樹ではすでに50を超えるDNAマーカーが開発され、200品種以上に適用されている。
 ところが、DNAマーカーの数や適用した品種数が増えると、それに伴って計算量も増えてくるため、手軽なソフトで統計計算を行うソフト開発が望まれていた。
 新開発の 「Marker Tool Kit」は、パソコンで簡便にデータ入力や計算処理ができるパソコン用のソフト。果樹類だけでなく、他の2倍体の生物でも利用できるという。

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