日本宇宙実験棟「きぼう」の船内実験室打ち上げに成功
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月1日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本宇宙実験棟「きぼう」建設の第2陣として、「きぼう」の船内実験室とロボットアームを搭載したNASA(米航空宇宙局)のスペースシャトル「ディスカバリー号」(星出彰彦宇宙飛行士ら乗員7人)が同日午前6時2分(日本時間=以下同じ)、米国フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターから打ち上げられたと発表した。同号は、約40分後に地球を回る軌道に乗った。スペースシャトルの打ち上げは、今度が123回目。
 今回のシャトル飛行の目的は、今年3月に土井隆雄宇宙飛行士らが搭乗して実施した「きぼう」の船内保管室の設置に続く「きぼう」の中核施設である船内実験室のISSへの取り付け。
 約14日間にわたる飛行で船外活動は3回計画されているが、星出宇宙飛行士の船外活動はない。

 「きぼう」は、3回に分けてISSに運ぶ計画で、最後の3回目の船外実験プラットフォーム等の打上げが残されているが、ここまで2回の飛行で「きぼう」実験の中心となる船内実験室(直径4.4m、長さ11.2m、地上重量14.8tの円筒形)と船内保管室が揃い、この夏から一部の実験を開始する。
 「きぼう」船内利用実験は、既に29課題100実験が計画済みで、8月には東京理科大学の流体の実験、9月には東京芸術大学・京都市立芸術大学などの教育・文化利用実験の一部などが実施される。

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飛行3日目にISSにドッキングした「ディスカバリー号」(写真提供:JAXA/NASA)