植物のゲノムデータベースを公開:農業生物資源研究所

 (独)農業生物資源研究所は5月12日、植物の遺伝子の機能を推定するのに役立つ「SALAD(サラダ)」と名付けたゲノムデータベースを構築、同日からウェブサイト(http://salad.dna.affrc.go.jp/salad)で公開したと発表した。
 植物の遺伝子機能を解明する際には、種を越えてこれまでの遺伝子機能に関する知見を調べる必要がある。しかし、従来のゲノムデータベースには、遺伝子機能解明のために必要な大量の遺伝子情報の解析に多大な時間と手間を要し、遺伝子機能の推定ができない場合も多々生じる難点があった。
 今回公開した「SALAD」を使うと、非常に簡単な操作で短時間の内にタンパク質のアミノ酸配列の類似性解析ができ、「遺伝子機能の推定もこれまで以上の簡便さ・正確さでできるようになる」と同研究所ではいっている。
 「SALAD」には、現在イネ、シロイヌナズナ、紅藻の合計約84,000個のアミノ酸配列(遺伝子)情報が登録されており、さらに今後随時、ゲノム情報を増やしていく予定で、より研究者の解析効率が上がるデータベースにもっていく計画。

詳しくはこちら