小型観測ロケット「S-310」の打ち上げに成功:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構は2月6日、同機構内之浦宇宙空間観測所(鹿児島)から同日、小型観測ロケット「S-310」38号機を打ち上げたと発表した。
 未だ解明されていないことの多い高度70~150kmの電離圏のプラズマ密度を観測し、無線通信の電波の伝搬を不安定にする要因をつかむのが目的で、午後6時14分40秒に打ち上げられた。ロケットは、発射後196秒で最高高度157kmに達し、計画通りの観測を実施して298秒後に内之浦南東の海上に落下した。
 S-310は、全長7.1m、直径31cm、全重量0.7tの一段式固体燃料ロケットで、到達高度は最高210km。50kgの観測機器類を搭載できる。これまでに内之浦のほかノルウェーで2機、南極で7機打ち上げられ、今回を入れた38機全ての打ち上げに成功している。

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打ち上げ前の「S-310」38号機(提供:宇宙航空研究開発機構)