初の世界規模の“緑の地図”試作版を公開:国土地理院

 国土交通省国土地理院は11月20日、地球の陸地がどのくらい樹木で覆われているかを色の濃淡で示す「地球地図・樹木被覆率データ」の試作版を公開した。12月27日(火)まで、同院の「地図と測量の科学館」(茨城・つくば市)ラウンジで展示している。南極を除いた世界全域を400万分の1の縮尺で示すこの世界地図は、大きさが5×10mもある。世界規模の”緑の地図”の作成は初めて。
 「地球地図・樹木被覆率データ」は、地球環境の現状を正確に表すため、世界156カ国・16地域の地図作成機関が協力して、1996年から整備を進めている8項目からなる地球地図の1項目。この地図は、人工衛星のデータを使って作成され、樹木の枝や葉の茂っている部分(樹冠)を真上から見下ろした状態の時の地表面に対する樹木の比率で表している。落葉樹は、年間で最も樹木が生い茂っている期間の値を用いている。
 具体的には、平成15年に人工衛星が地球全体を1km²ごとに観測したデータを基に、地表の面積に対する樹木の割合を5%刻みで色分けし、100%を濃い緑、50%を黄色、0%を白で表示した。地球表面の緑の減少ぶりが分り、地球温暖化の主因とされる二酸化炭素の吸収量推定や多様な生態系を支える樹木の分布把握に役立つ。
 同院は、今後もデータの整備・検証を進め、2008年4月を目処に地球地図第1版を公開する予定。地球地図は、非営利目的なら、誰でもインターネットを通して無料で利用できる。

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世界中の樹木の分布状況が一目で分かる「地球地図・樹木被覆率データ」試作版(提供:国土地理院)