(独)宇宙航空研究開発機構は6月18日、H-IIAロケット13号機で8月16日に打ち上げる予定の月周回衛星「かぐや」を種子島宇宙センター(鹿児島)で報道陣に公開した。
「かぐや」は、米国のアポロ計画以来となる本格的な月探査機で、月の起源・進化の解明と、将来の月利用のための多彩な観測を行う。同衛星は、重さ3tの主衛星1機と共に重さ50kgの副衛星2機で構成される。
主衛星は、約1年間、高度100kmの月周回軌道を回りながら、月の全球観測をする。副衛星の1機は遠月点2400kmの長円軌道を飛び、主衛星が月の裏側に回った時、地上局との通信中継をする。別のもう1機は、遠月点800kmの長円軌道を回って電波を送信、月の周りの重力場測定をする。
No.2007-24
2007年6月18日~2007年6月24日