(独)宇宙航空研究開発機構は5月16日、来年夏期に「H-IIA」ロケットで打ち上げ予定の温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」に無償で相乗りさせる小型副衛星の選定結果を発表した。東大阪市の中小企業も参加した東大阪宇宙開発協同協会が開発中の雷観測衛星「SOHLA」(衛星重量約50kg。軌道に乗れば愛称「まいど1号」の予定)など6衛星が選ばれた。
同機構は、我が国の宇宙開発利用の裾野を広げるため、「H-IIA」ロケットの衛星打ち上げ能力の余裕分を有効活用しようと、昨年5月に相乗り衛星を公募した。21件の応募があり、書類選考をパスした19件から、20年度打ち上げ希望の19件を対象に、外部有識者もまじえた選定委員会で選定した。
「SOHLA」以外の相乗り小型副衛星の概要は次の通り。
・東北大学=「SPRITE-SAT」(高層で生じる「スプライト」と呼ばれる発光現象などの観測。重さ約40kg)
・ソラン(株)=「かがやき」(障害を持った子ども達の夢を宇宙につなげる活動。重さ約20kg)
・東京大学=「PRISM」(伸展式屈折望遠鏡による地球画像の取得。重さ約5kg)
・香川大学=「STARS」(宇宙ロボットの実証実験。重さ約7kg)
・都立産業技術高等専門学校=「KKS-1」(3軸姿勢制御機能などの実証。重さ約3kg)