（独）宇宙航空研究開発機構は4月3日、GPS（全地球測位システム）の信号が届きにくい地下や屋内でも位置情報が正確に取得できる測位システムを試作し、実証実験に成功したと発表した。（株）NTTドコモ、（株）日立製作所、測位衛星技術（株）、新衛星ビジネス（株）の4社と共同で取り組んだ。
　このシステムは、屋内での正確な位置や情報を把握できる地上補完装置（IMES）と、GPS機能を持つ第3世代携帯電話用ソフトウエアに軽微な改修を加えて作った携帯端末からなる。実証実験では、地下駐車場の天井に2台のIMES試作機を配置し、信号を発信させて、屋内や地下街などでの測位が、屋外と同じように携帯端末で行えることを確認した。
　さらにIMES試作機から送信される信号が、外部のGPS信号と干渉せずに利用できることも分かった。大規模商用店舗における子供の見守りサービスなどへの利用につながることを期待している。

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