暑さに強いインゲンマメと、美味しいパパイヤの両新品種を開発
:国際農林水産業研究センター

 (独)国際農林水産業研究センターは3月27日、同センターの熱帯・島嶼研究拠点(沖縄・石垣市)で、耐暑性のインゲンマメ「ナリブシ」と耐暑性で背の低いパパイヤ「石垣珊瑚」の両新品種を開発し、種苗法による登録出願を行ったと発表した。
 インゲンマメは、暑さに弱いため、高温時にはあまり莢(さや)をつけることが出来ないが、今回開発した丸莢のインゲンマメ「ナリブシ」は耐暑性が高く、平均気温28℃の高温条件でもたくさんの若莢を生産することが出来る。
 一方、パパイヤの「石垣珊瑚」も耐暑性を備え、樹高が低く、台風の常襲地帯や高温地帯での安定的な生産を狙った品種。たくさんの実をつけ、熟れた実は強い芳香があり、糖度が高く味も良い。
 パパイヤは、世界中の熱帯・亜熱帯地域で広く生産され、「サンライズ」という品種が世界市場で高い評価を受けている。しかし、背が高く、耐暑性にも欠けるため台風の多い地域や高温の地域では安定した生産が難しい弱点がある。「石垣珊瑚」の熟れた実は、「サンライズ」と同等か、それ以上の品質特性を持つという。

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